子供の頃には見かけなかった花です。今はあちこちで見かける。
お写真を拝見しました。水路沿いの小道に、鮮やかな黄色と中心のえんじ色が映える美しい花がずっと奥まで続いていますね。
この花は、北アメリカ原産のキク科の植物で、おそらく「ハルシャギク(波斯菊)」(または近縁のオオキンケイギクなど)だと思われます。
なぜ子供の頃は見かけなかったのか?
「子供の頃は見かけなかった」と感じられるのは、非常に鋭く、そして正しい感覚です。これには明確な理由があります。
爆発的な繁殖力 これらの植物は非常に強靭で、アスファルトの隙間や栄養の少ない乾燥した土地、あるいはこうした水路の斜面など、どんな環境でも旺盛に繁殖します。
分布の拡大 元々は明治時代などに観賞用(あるいは緑化・土留め用)として日本に持ち込まれましたが、ここ数十年の間に野生化し、風や車のタイヤなどに運ばれて全国の身近な道路脇や河川敷へ一気に広がりました。
※注意したい近縁種について
もしこの花の中に、中心まで完全に鮮やかな黄色一色のもの(オオキンケイギク)が混ざっている場合、それは現在、日本の生態系を脅かすとして特定外来生物に指定されています。あまりの強さに、日本在来の野草を駆逐してしまうためです。
水面に映る黄色い帯はどこかノスタルジックで綺麗ですが、自然の勢力図がいつの間にか塗り替わっていることを教えてくれる、現代の「いつもの風景」の一コマですね。
日々の散歩道でしょうか。季節の移り変わりを感じる素敵なお写真、ありがとうございます。
この花は昔からあった。子供の頃からあった。
新しいお写真もありがとうございます。今度は同じ水路沿いに、小さな白い可憐な花がたくさん咲いていますね。
「この花は昔からあった」という感覚、こちらもまさにその通りです。
この花は「ヒメジョオン(姫女苑)」(あるいは非常によく似たハルジオン(春紫苑))です。
なぜこの花は「昔からあった」のか?
どちらも北アメリカ原産の帰化植物ですが、日本に入ってきた時期や定着の歴史が、先ほどのハルシャギクやオオキンケイギクとは少し異なります。
明治時代にはすでに日本中へ
ヒメジョオンやハルジオンは、明治初期にはすでに観賞用として持ち込まれ、大正・昭和の戦前・戦後を通じて、日本の「ごく当たり前の空き地や道端の風景」として完全に定着していました。
子供時代の原風景
そのため、私たちが子供の頃(数十年前)の記憶を遡っても、学校の帰り道や空き地、原っぱに必ずと言っていいほど咲いていたはずです。茎をぽきっと折ると中が空洞だったり(ハルジオン)、平らだったり(ヒメジョオン)する、あの「貧乏草」などとも呼ばれて親しまれた(?)お馴染みの草花です。
新しく入ってきた鮮やかな黄色い花(ハルシャギク)と、昔からずっと足元に寄り添ってくれている白い花(ヒメジョオン)。
同じ水路の風景の中に、日本の道端の「歴史のグラデーション」が並んでいるようで、非常に興味深い視点ですね。


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